RTmetrics導入事例
株式会社 カカクコム 様
確実なデータ解析で
ユーザーメリットを最大化
膨大なユーザーの動向を正確に把握し
コンバージョンと
ユーザビリティが
格段に向上
導入前の課題
- ● ユーザー動向を正確かつダイナミックに分析したい
- ● 階層ごとの問題点を抽出したい
- ● データ取得の時間を短縮したい
- ● レポートを見る時間を短縮したい
導入後の効果
- ● 膨大なページをグルーピング分析してユーザー行動を短時間で掌握
- ● ピンポイントでニーズに応じた緻密な分析が可能
- ● 情報の可視化と運用体制の確立で社員が意識改革
ユーザー視線のサービスを追究 国内有数の購買支援サイト
株式会社カカクコムは、『「買ってよかった」をすべてのひとに。』をモットーとして、1997年(平成9年)に創業した購買支援サイトである。
パソコン、家電、カメラから自動車・バイク、生命保険・損害保険、フード・ドリンクまで、ジャンルを問わずにユーザーの「どれ(どこ)が一番安いの?」というダイレクトなニーズに応じて、価格情報はもちろんのこと、商品情報や口コミ情報などのサービスの拡充を図ってきた。PCサイトのみならず、モバイルにおいてさらなるユーザー目線の機能充実を狙った「価格バーコードサーチ」は、商品バーコードを携帯電話で読み取り、価格.comの商品詳細ページに直接誘導するという画期的なシステムだ。店頭で買いたいと思った商品を見つけた時に、価格相場やスペック情報、そして口コミ情報が即座に見ることができる利便性の高いサービスである。
このサービスは好評を博し、2009年1月にはモバイルサイト全体で月間1億PVを突破。そして携帯向けの優れたEコマースサイトを選出する「第1回モバイルコマース・グランプリ」では、イノベーション部門で「最優秀モバイル販売革新・特別賞」を受賞した。
現状に満足せずに次のステップへ
ユーザー本位の姿勢を貫く同社にとってサイト内でのユーザー行動の掌握は必須といえる。「今までは『こんな機能があったら便利』ということを自分たちの頭で考えて実行してきましたが、次のステップとしてより細かいピンポイントの数字を見ることでサイト改善のヒントにしていきたいというニーズが高まってきたのです」と語るのは同社インターネットマーケティング部マーケティングアナリストの浅川暁氏だ。
膨大なページ数・情報量を持つ同社サイトが持つ課題は多く、作業効率の面から情報処理の速度アップは不可欠である。また、一方的な情報配信ではユーザーにとって興味のある旬な情報かどうかわからないので、市場性の高い情報を提供する意味でもアクセス解析の精度を上げることは必須と言える。
そこで同社が RTmetricsを導入したのは2008年12月。導入したポイントは「ページの粒度ごとに分析できる緻密さ」「作業効率をアップさせる機能」「月間1億PVに耐えうるシステムへの安心感」の3つだった。
ページの粒度ごとに分析
「ユーザー様の遷移や検索エンジンからの流入数など、細かな数値を取得することは不可能でした」
これまでは、ある機能をリニューアルしたときにどの程度変わったのかというのがピンポイントで追えなかったという。「全体的なPVであるとかコンバージョンなどを見て比較してきたのですが、RTmetricsを導入したことによって修正したページからコンバージョンページまでの到達率が何パーセント上がったなど、ピンポイントな指標で非常に明確にわかるようになったところが非常に大きな効果に繋がりました」
作業効率をアップさせる機能
「また、日々のコンテンツの精度を高めようとしている同社では、ユーザー満足度を計るうえでも効率化された。「弊社の場合ですと、データベースメディアということで扱う商品が非常に多いので、ページの数が多いんです。したがって1ページ1ページ見ても全体像が分かりにくいこともあるで、グルーピングしてざっくりとした単位でユーザー行動を分析できるのは非常に大きいのです。また、細かい1ページ単位の分析も行えるのでサイト分析という上では両方のニーズがあり、2つを使い分けています」
さらにデータを取得するうえでも管理画面から手軽に取ることができ、即時性、操作性が大幅に向上した面も大きく、「作業効率は大幅に改善」されたという。
月間1億PVに耐えうるシステムへの
安心感
どんなに有効なシステムを導入したとしても、そのシステムが膨大なアクセス数に耐えられなければ意味がないことは言うまでもない。「弊社のサイト全体で1億PVということで規模としては大きくなってきましたので、それに耐えうるシステムということで本システムを導入しました。大規模サイトでの運営実績もあるということで、安心して導入を進める事ができました」
今後さらにトラフィック数が増加するであろう将来、システム的にも、コスト面でも十分耐えうるものであることは間違いないということだ。
迅速で正確なデータ取得から明確に
見える費用対効果
では具体的にどのような活用をしているのだろうか。「階層ごとのユーザー様の遷移状況を見ていくことによって、どの階層で落ちているのか、この階層の行動に問題があるといったものを発見してページのリニューアルに活かすようにしています。ページのリニューアル後についても、以前と比較検証もできるようになりました。さらに検索エンジン対策ということで、どの検索エンジンからどの階層にトラフィックされているか、どんなキーワードなのかなどを日々見ていくことによってSEO対策に活用しています」
このように確かなデータをもとに堅実な対応をしていくことで、その結果がどうだったのかを検証できるということで評価は高い。「対策でリソースをかけた結果がきちんと数字になって表れるのでコストに見合う成果があったと思っています」
アクセス解析と運用体制の確立
(専任体制→全社展開)が生み出した
社員の意識改革
同社では専任の3人体制で解析を行なってノウハウを貯め、それを全社に共有しているが、本システムの導入後、社員にも変化があったという。「施策を行う前にサイトの中がどうなっているのか事前に調べようとか、特定のカテゴリーにおいて月毎のトレンドを追いかけるなど依頼が来るようになりました。施策後は実績を数字に落として検証ができるというような形になり、他部署へのフィードバックも明解になりました」
現状ではまだアクセスの解析にとどまっているそうだが、今後はアクティブな施策にも活用できると語る。 「たとえば営業が広告を販売するときの説得材料とか、記事を書く際のトレンドの把握、季節別にPVが伸びるカテゴリーを分析するなど、解析データを社内に浸透させて、これがないと仕事ができないというような状況にもっていきたいと思っています」
価格.comモバイルが提供する「価格バーコードサーチ」
製品に付属する商品バーコードを読み取ることで、すぐに価格.comモバイルに掲載されている情報にアクセス出来るという便利な検索方法。
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インターネットマーケティング部
マーケティングアナリスト浅川 暁 氏
株式会社 カカクコム
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URL
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会社名
株式会社 カカクコム
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代表者
代表取締役 田中 実
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所在地
東京都渋谷区
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資本金
6億15,269,000円(2009年12月31日現在)
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従業員数
304名(2009年 12月31日現在)
事業内容
購買支援サイト「価格.com」、ランキングとクチコミのグルメサイト「食べログ」をはじめとしたサイトの企画・運営